円安の傾向が目立つ昨今、個人の輸出ビジネスがブームとなりつつあります。実際に個人輸出に成功して、利益を生み出している実業家もチラホラといるようです。個人で輸出なんてなんだか難しそうなイメージもありますが、実は意外にもハードルは低め。
「本当に簡単なの?」と疑り深いあなた、ぜひこの記事を読んでみてください。以外にも簡単で、需要の高そうな個人輸出ビジネス、成功させるためのポイントをご紹介します。
まだ円高だった数年前までは、個人輸入ビジネスの方が主流でした。有名ファッション通販サイト『BUYMA』に代表されるとおり、ブランド品などを個人輸入で安く仕入れて、日本で転売することで利益を得ている人がたくさんいました。しかし現在では、徐々に円安傾向にシフトしつつあるため、日本向けの通販に対応した海外のブランドショップなども増え、転売している通販サイトを利用せずとも個人輸入できるようになりました。市場が飽和状態になっていることもあり、輸入ビジネスを副業にして稼ごうという人も少なくなってきています。そのような背景があり、新たに主流になっているのが個人輸出ビジネスなのです。
輸出ビジネスが増えつつあるのはなぜか?もちろん上記でも挙げた、円安の影響もあります。しかし、原因はそれだけではありません。
昨今、訪日観光客が増え、特に中国からの観光客による「爆買い」は流行ワードともなるほどの社会現象となっています。「爆買い」とは、簡単にいうと日本に観光にきた外人が、店頭の日本製品を買い占めていく行為を指します。日本特有の伝統工芸品はもちろん、医薬品から、化粧品、家電製品、ベビーグッズなどの日用雑貨、はてはアニメなどのカルチャーグッズまで、高品質な日本製品の評価の高さが伺える現象と言えるでしょう。これは、2020年に開催予定の東京オリンピックまで、さらに加速していくと予想されます。この需要の高まりに着目したビジネスが、個人輸出ビジネスです。顧客の想定を日本人だけに限定した輸入ビジネスに比べ、輸出ビジネスは世界規模での需要をターゲットにしています。そういった意味で、市場規模の大きい個人輸出ビジネスは大きな注目と期待を寄せられているのです。
需要の大きさはわかったものの、個人輸出ビジネスとは具体的にどのように始めたらいいのでしょうか?方法は3つあります。まずひとつはインターネット上で販売用のWebサイトを作ってしまうこと。「そんな難しいことできない!」と躊躇してしまった方、最近では素人でも簡単に販売サイトを開設できる便利なサービスが存在します。
既にある程度完成したテンプレートに、販売する商品の登録や写真を入れていくだけで販売サイトが完成します。時間や技術力に余裕があれば、自分の好みにカスタムすることも可能です。問題は、競合サイトに勝つためにどうやって集客をするかということ。まったくの無名サイトからスタートするため、そもそも人の目に触れる機会が極端に少ないからです、そのため、検索広告の利用や、検索エンジンの検索結果で上位表示されるための取り組みも必要になります。
集客の問題を解決する方法としては、オークションサイトへの出品が挙げられます。
オークションサイトに出品するメリットは、既にたくさんの顧客がサイトを利用しているという点。基本登録するだけですぐに参加できるので、個人販売サイトを作るよりも簡単です。個人輸出ビジネスでよく使われるオークションサイトは『eBay』です。『eBay』は世界中の人が利用している大手オークションサイト。もちろん、日本人が海外の商品を購入する際にも使えるサイトです。年間2億人以上が利用する『eBay』なら、個人で販売サイトを作って集客するのに比べて、人目には付きやすくなります。まずはオークションで販売をし、ある程度商品のファンを作ってから独自の販売サイトへと移行する人も多いようです。
個人輸出ビジネスを始める方法の3つめが、既存サイト内での出店です。ここでよく使われる代表的なサイトが『Amazon』です。今やオンライン小売のトップといわれ、訪問者数も2位の『eBey』を大きく引き離し、全世界トップを誇ります。
あまり知られていませんが、『Amazon』内では個人の出店が可能なのです。イメージとしては、大型ショッピングモールの一角に、テナントを借りて出店するのに似ています。
サイト内の「マーケットプレイス」に登録後、出品手続きをするだけ。わかりやすいフォーマットが用意されているため、出品もとても簡単です。購入後のやり取りや支払いもAmazonのシステムを利用するため、トラブルが起きにくいのも魅力。個人で輸出ビジネスを始めるには一番に検討すべきサイトと言えるでしょう。
いかがでしたか?個人輸出ビジネスはまだまだ伸びしろがあるビジネスです。コツさえつかんでしまえば、副業として十分すぎる収入を得ることも可能です。まずは、販売する商品を選び、『eBay』や『Amazon』で売買することから始めてみてはいかがでしょうか?オークションや既存サイトでファンを作り、売上が安定したらいよいよ個人サイトの制作へうつる。そうなったらもうあなたは立派に起業家の仲間入りです。