「転職をしたい」、「独立をしようかな」と考えている人、それらを成功させるためには必要なスキルがいくつかあります。転職を成功させるためには人よりもスキルが必要だし、独立を成功させるためには秀でた実力が必要です。ここでは、転職や独立に必要な「6つのスキル」について説明していきます。このなかで、自分にひとつでも足りないものがあると自覚した人は、転職を考える前に、あるいは独立を始める前に、まずは不足部分を補うことに取り組むようにしましょう。
転職や独立を成功させるためには、まず必要なのが「目的力」です。ただやみくもに「今の会社がイヤだから転職したい!独立をしたい!」というのはあまり賢い考え方ではありません。転職や独立を通じて、自分が将来どうありたいのか?どうなりたいのか?など、自分のなかでシッカリとした目標を持っていることは非常に大切なことです。単に、現状の不満から逃げるためや、年収を上げるために転職するのは大きな間違いです。仕事を通して何を学び、どんな仕事をして、どうスキルアップして、どのような人間になりたいのかを考えましょう。目的が明確になることによって、どのようにレベルアップしていけばいいのかが分かります。自身のキャリアアップへと結びつけるためにも、目的意識はきちんと持ちましょう。
コミュニケーション能力は、人間関係能力とも呼ばれます。あたり前のことですが、会社という組織のなかで働く以上は、良好な人間関係を築けないとうまくやっていけません。「転職」で言うならば、面接官ときちんとコミュニケーションが取れないとまず採用されることも難しくなってしまいます。コミュニケーションに必要なのは、相手の話を聞いて、きちんと答えることが大事。簡単なように思われますが、これが意外とできていない人がたくさんいます。相手の聞いていることと、おかどちがいの返事が返ってきたり、ろくな返事ができなかったり。相手が求めている答えを返せていないという、致命的なケースは意外と多く見かけます。コミュニケーション能力を養うには、まずは“謙虚”になって、周囲にあわせて、自分を出すことが重要。コミュニケーションの基本は“謙虚”であることです。もちろん「独立」で成功するためにも、謙虚であることが必須項目です。
柔軟力は、適応力やフレキシビリティとも呼ばれており、一般的には歳を取れば取るほど、失われがちな能力と言われています。20代のフレッシュな新卒社員が流行や新しい物、デジタル機器に詳しい一方、50代~60代のおじさまたちはなかなか新しいものやデジタル機器に馴染めないというのも、適応力の差からきています。柔軟な考えや適応力は「転職」や「独立」においては、なくてはならない重要なものです。新しい会社になかなか馴染めなくて転職に失敗したと感じる、自分のこだわりが間違っているのにやり方を柔軟にシフトできずに、独立に失敗してしまうなどの場合は、だいたいこの柔軟性が欠けているケースがほとんどです。「転職」や「独立」を成功させるためには、新しい環境や仕事の進め方、商材、人間関係などに、自分を合わせて当てはめていく、そんな柔軟性が必要不可欠なのです。
「転職」を成功させるために、計画力は欠かせない重要な能力のひとつです。転職先の探し方や絞り込み方、さらに転職活動の進め方、入社後の仕事の進め方まで、すべてにおいて計画を立てて進めていくことで、より最短の時間で自分の目標を実現できるからです。転職先も何も決まってないのに、突然会社を辞めてしまい、焦って就職活動、お金も底を尽きてきたころに内定をもらったところに飛びついて入社したけど、ブラック企業だった・・・なんてことになっては、何のために転職したのかわかりませんよね。そうならないためにも、きちんと計画を立てて取り組むことが重要。「独立」においても同じで、目標に向かってどのように会社を興していくのか、計画を立ててから行動をとるようにしましょう。また、一度立てた計画は常に修正・ブラッシュアップを加え続けることも必要。より良い未来のために、計画性を持って、精進していく姿勢も大切です。
管理&統率力とは、いわゆる“マネジメント能力”のことです。どんな職場であろうとも、年齢が上になればなるほど、部下を管理したり、指導したり、まとめて引っ張っていく力が求められるようになります。間違ってはいけないのが、「部下を管理する」というのは、決してえらそうに命令することではないということ。管理&統率力のある人は自然と周りを巻き込んでいく力を持っています。このような能力も「転職」や「独立」を成功させるためには欠かせない要素のひとつなのです。
「転職」も「独立」も今後の未来を決める重要な選択です。さまざまな観点において、冷静に、用意周到に取り組むことで、より良い成果を得られるはずです。失敗しないためにも、最低限上記5つのスキルは意識して身に着けておくと安心ですよ。