人は失敗すると多かれ少なかれ、落ち込んだりショックを受けたりするものです。失敗の程度などにもよりますが、悩んで苦しんでどうしようもなく、どんどん負のスパイラルにはまって抜け出せなくなることもあるのではないでしょうか。そんな時、どのようにしてその状況から脱出すればよいのでしょうか。
出来るだけ早く立ち直りたいものですよね。人は失敗する生き物です。人生の中で何度も訪れる失敗体験に、毎回打ちのめされて落ち込んでいる人は、その分の人生をちょっとだけ損していると感じませんか?失敗から出来るだけ早く立ち直って、次のステージへ進めるように、今回の記事が少しでもヒントとなればと思います。
人はなぜ失敗するのでしょうか。それは、成長したいと思い、たえず何かに挑戦しているからではないでしょうか。積極的に挑戦して成長したいと思わなくても、放っておいても生きている限り、何かしらの試練は続きます。
毎日同じことの繰り返しに見える日常の中にも、必ず変化が存在しています。仕事する場所、関わる人、掛けた時間、その時の気分や体調など、無数の事象の組み合わせは全く同じではありません。そんな中で、人は毎日新しいことに出会います。そしてその時々で、さまざまな判断を下していきます。
原因と結果の法則、ということをよく耳にしますが、物事には全て原因があって結果が生じていると思います。さまざまな結果があらわれるということは、さまざまな原因があるということ。成功という結果があらわれるときと、失敗という結果があらわれるとき、どちらにも必ずそれを生じせしめた原因が必ず存在するのです。そのため、失敗をしてひとしきり落ち込んだ後も、なぜ失敗したのかを冷静に分析して、繰り返さないように対策をたてることが非常に重要です。
本題の失敗からどう立ち直るかですが、人によって色々な方法があると思います。例えば、ひたすら落ち込んで気が済むまで泣く。気の置けない友だちに話す。泣ける映画を見て、感動の涙を流す、思いっきり運動をして汗をかく、ドライブに行って気分転換する、甘いものを食べる、などなど。これらは、落ち込んでどうしようもないときに自分を引き上げるツールです。このツールの種類は、たくさん準備しておくことをお勧めします。
そうすれば、失敗の種類やそのときの自分の状況によってベストなものを選べるからです。日頃から趣味の開拓もしておくといいかもしれませんね。心が落ち着くアイテム、例えばアロマや入浴剤なんかを常備しておくのもいいかもしれません。ただ、これらはあくまでも落ち込みを紛らわせ、気分を晴らす行為で、根本的な解決策ではありません。
根本的な解決策は、やはり思考方法を変えることです。今まで生きてきて、いつも同じような失敗をして、いつも同じように落ち込んでいる人はとくに、思考方法をプラスに変える必要があります。
そうすると、今までよりも生きやすく、またより良い人生を送れるようになるはず。
具体的には、ネガティブ思考をやめて、ポジティブ思考にすること。失敗をしてしまったら、「ラッキー!これでまた強くなっちゃう!悪いことが起こった後は良いことが起こるっていうし!超えられないことはこないというから、私には越えられる力があるってことね!」などなど、失敗を飲み込んでさらに大きく成長しようと考えてみましょう。
起こることすべてに意味があります。一見すると良くない失敗という経験も、後で振り返ってみれば、自身の成長のために必要だったのだ、と思えるようになるはずです。
失敗したときに、すぐにポジティブ思考をすることはなかなか大変です。そのために、何気ない日常の中でポジティブ思考をしっかり身につけておきましょう。
晴れた空を見て天気に感謝したり、清々しい空気を吸い込んで幸せを感じたり、いつもいるのが当たり前な家族に感謝の気持ちを伝えてみたり、いつもそこに当たり前にあることがどれほど幸せなことか、立ち止まって想いを巡らせてみることも大切ではないでしょうか。そういった時間を持つと、自然と全てに感謝する気持ちが湧いてきます。
そうすると、日々の生活がポジティブなことで溢れていることに気がつき、満たされた気持ちで多くのことをおおらかに捉えられます。そして、失敗したときも、どんと構えられるようになるのです。
失敗してしまった際も、心の持ちようが大切です。
同じことが2人に同時に起こったとしても、ポジティブな人とネガティブな人とでは受けとり方や対応が全く違うでしょう。同じように、失敗から立ち直る方法も、ポジティブな人とネガティブな人とでは全く違うでしょう。もって生まれた性格などもありますが、考え方を変える努力をしていけば人は変われます。よりよい人生を送るためにも、ポジティブ思考を心掛けてみましょう。