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周囲から「認められていない」と感じるときの対処法

認められない

誰よりも長く残業をして、誰もやりたがらないようなめんどくさい仕事を自ら進んでやって、ひたすらあくせくと一生懸命働いたあなた。自分から派手なアピールなどはしていないけど、この頑張りをきっといつかむくわれるだろう。そう思っていたのに、上司も会社も認めてくれるどころか、気づいてもくれず・・・。もちろん褒められることもなく、昇格もなし・・・。このように、人に認めてもらえず、打ちのめされてしまった時、心にうずまく負の感情。いったいどのようにコントロールすればいいのでしょうか?

承認欲求は誰にでもある感情

人間誰しも他人から認めてもらいたい、尊重してもらいたいとう欲求を持っていて、この欲求は“承認欲求”と呼ばれています。そしてそれがやる気へとつながっているのです。この“承認欲求”には2つの種類があります。1つは、“達成”、“自信”、“自立”、“自由”を得たいという欲求で、もう1つは、“尊敬”、“評価”、“認識”、“注視”、“重視”されたいという欲求です。これらの欲求が満たされている時、自分は必要とされていると感じられ、強さや自信、満足感を覚えられます。この“承認欲求”は誰にでもあることなのだ、ということをまずは理解して、受け止めることが大事でしょう。

ネガティブな感情を受け入れる

「認められていないな・・・」、「誰もわかってくれない・・・」という感情が湧き出てきたら、「そんなことはない!」と打ち消すのではなく、まずは自分の感情をしっかりと受け入れましょう。たとえば上司が、あなたが素晴らしい仕事をしたのに評価されなかった時は、“がっかりした”自分を感じられるはずです。みんなのために何かをしたのに、それについての感謝がひとつもなかったときは、「もっと気づいてくれてもいいのに!」と思うのです。このように、自分の仕事に対して十分な理解や評価、賞賛が無いことに対する失望や怒り、悲しみや不安など、“ネガティブ”な感情を抱くことはいくらだってあり得ます。そして“ネガティブ”な感情を克服するためには、“ネガティブ”な感情を経験する必要があるのです。自分の“ネガティブ”な感情に気づくことを恐れることはありません。今自分がどういう感情を持っているかを知ることで、初めてその感情の原因となっていることに立ち向かい、克服できるのです。

依存せず、自分がしていることに自信を持つ

「認めて欲しい!」というのはとても自然な欲求ですが、それに依存して、いつでも自分の思うような反応を得られる、ということを期待してはいけません。「人に認められたいからやる」のではなく、「自分がやりたいからやる」、自分のしていることを信じることが大切です。誰かに誉めてもらうためだけに仕事をしているから、褒められないと満足ができないわけです。自分の思い入れがあれば、信念をもって仕事をしていれば、まわりの評価なんてどうでもよくなります。自分のやっていることが本当に好きだったら、たとえ周りから賞賛されなくても、仕事に対する情熱は変わらず保てます。仕事に対する情熱や愛情が本物であれば、仕事を続けられるはずです。たとえ、一生懸命やった仕事が認められなかったとしても、辞めたいなどとは思わないはずなのです。

客観的に意見を聞いてみる

社会人として、自分の仕事に対しては理性的に考えることもとても大切です。いくらあなたが「これは必要な仕事だ!」と一生懸命やっても、まわりもその仕事に対して同じように「必要だ」と感じてくれるとは限りません。いくら頑張っても、まったく必要とされていなければ評価されることも、褒められることもありません。そんなことにならないためにも、周囲の意見を客観的に聞くことは大事なこと。意見を聞く時は、率直に意見を言ってくれる人、専門的な視点でアドバイスをくれる人にお願いするようにしましょう。周囲の意見を聞き、必要とされる仕事をこなしても上司や会社から評価されない場合はその理由を思い切って聞いてみましょう。率直に包み隠さず、「自分の仕事に対する満足度が知りたい」ということを伝えるようにします。たとえ批判でも建設的でもっともな意見がもらえたら、次の仕事に活かせます。一番たちが悪いのは、あなたの仕事に対して何の反応も示さないこと。評価されるには何が必要なのか、今の自分には何が足りないのか、それを聞いてもきちんとした答えが返ってこない場合は、もっと自分の仕事ぶりを見てくれるところに転職するというのもひとつの方法であると言えるでしょう。

まとめ

稀に、「褒める」ということをめったにしない人もいます。しかし、部下を持つ管理職という立場であれば、仕事ぶりを見て、叱るところは叱る、褒めるところは褒める、ということをしなければなりません。褒めもしてくれない、評価しないどころか、仕事の状態も見てくれないところでは、上記で挙げた対処法をいくら行なっても未来はないかもしれません。

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