夫婦間にはいろいろな悩みがありますが、お金の節約もそのひとつです。
「こんなに頑張っているのに夫が協力してくれない」「僕が稼ぐ以上に買い物好きな妻の出費が多くて困る」なんて声を聞いたことはありませんか?節約をするには夫婦間での協力が必要不可欠。今回は、お互いにストレスにならない節約方法のポイントや、相手への要求の伝え方などをご紹介します。
節約が大切なのはわかりますが、毎日の生活が窮屈になるのはストレスの元。ストレスフリーの節約ライフを送るためにも夫婦で話し合い、共通の目的を持つことが必要です。
夫婦で節約をした後、どうしたいのでしょう?まずは夫婦で話し合い、節約の目的と将来こうしたいというゴールを設定してみましょう。旅行に行くためなのか、マイホーム資金にするのか、子どもの教育資金・老後の蓄えなのか。目的と目標金額を明確にすると、具体的に生活の中で何をどのぐらい節約すればいいのかがハッキリしてきます。
お互いで決めたこととはいえ、あれこれ指示や改善を求められすぎると、気が滅入ってストレスの元になってしまいます。節約に向けてやってほしいことを具体的に伝え、指摘したいことはやんわりと伝えましょう。ストレスフリーの節約には、夫婦でお互い協力することが何よりも大切です。
例えば、食事が質素にする、お風呂の水を何度も使い回すなど、生活に必要な費用まで削る節約生活はストレスが溜まって長続きしません。日常生活にかかわる費用は見直し、無駄な出費をなくすことに集中するほうがずっと有意義だといえるでしょう。夫婦それぞれが生活の中で重視するポイントを話し合い、スマートに節約する方法を選択しましょう。
ある意味過酷な節約生活を継続するには、「アメとムチ」が効果的です。外飲みを控えて節約できた分、家飲みでビール1本追加するなど、あらかじめ二人でご褒美分の予算を組んでおきましょう。そうすることでモチベーションの低下を防ぎながら、ストレスなく節約生活を継続できるはずです。
少しでも安い食品を求めて遠いスーパーまではしごするなど、かえって無駄な交通費や燃料費が掛かっていることがあります。普段の食事の買い出しはなるべく近場で済ませ、空いた時間を有効活用できるよう工夫してみましょう。
頭ごなしに相手を責めるような要求は、相手を怒らせてしまうため、効果的とはいえません。「家計のここを見直したいのだけど、どうかな?」など、相談を求める姿勢を心掛けましょう。普段から節約について、やんわりと自然に相談できる雰囲気作りも重要です。
交際費や趣味に使う金額は、お互いに価値観が異なる場合があるので、相手に対する理解や尊重する気持ちが重要です。相手にとっては、生活する上でとても大切なものかもしれないからです。その上で、交際費や趣味に使う金額はどのぐらいがいいか、一緒に検討、提案してみましょう。
外食は出費もかさみますが、身体にいい食べ物ばかりではないので、栄養状態も気にかかります。「ランチ代がもったいない」ではなく、「健康な食事を食べてほしい」と相手を気遣う姿勢を見せることで、自然と協力的になってくれるでしょう。
「また電気つけっぱなし!」なんて頭ごなしに責めるのは逆効果。「使ったら電気を消してね」とお願いするように伝えてみましょう。「暗めの照明だとムードがでるね」などとさらっと伝え、自主的に節電してもらえるように心がけましょう。
食費にいくら、それ以外に何にいくらかかっているのか、家計簿を二人でつけるよう習慣づけます。漠然と節約するよりも節約した成果が明確になることで、モチベーションにも繋がります。また、お金の流れをお互いに把握しておくことで、節約の当事者である、という意識を持つことに繋がります。
夫婦でいくら節約しても貯まらない場合や、どのくらい貯めたらいいのか見当がつかない場合、お金の専門家に相談してみるのもひとつの手です。FP(ファイナンシャルプランナー)は、客観的に家計の収入と支出を見て、今後どうしたらいいかプロの視点からアドバイスしてくれます。パートナーが節約に協力してくれなくて困っているという方でも、お金の専門家の意見を聞くと認識を改めてくれるかもしれません。
節約とひとくちに言っても、いろいろなやり方や考え方が存在します。妻や夫にしてほしい節約ポイントや、節約した後どうしていきたいのか?夫婦生活もそうですが、ストレスフリーな節約にも夫婦間の協力が不可欠です。どうぞこの機会にご夫婦でよく話し合い、明るく楽しい節約ライフを送ってくださいね。