日本人はついお金儲けは悪いこと、という印象を抱きがちです。反面、勤勉さや貯蓄することは美徳とされています。多くの人が勘違いしがちですが、儲けること自体は決して悪ではなく、他の人を騙すなど不正なやり方で得た収入が悪として嫌われる原因になるのです。
コツコツと真面目に仕事に取組み、上手に貯蓄できれば今後の生活に潤いを与えます。中にはすでに副業を始め、収入アップにチャレンジしている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、あればあるだけ使ってしまう、という生活習慣をしている場合は、いくら収入が増えても貯蓄は増えないでしょう。そこで、上手にお金が貯められるよう、収支を見直す方法をお伝えしていきたいと思います。収入をアップさせる行動と並行して、ぜひとも身に着けておきましょう。
まず、1ヶ月の収入に対して、出費がどの位の割合を占めているかを確認しましょう。
理想とされる食費の支出割合は月収の約20%程度となっています。このぐらいの出費だと生活が苦しいと思うことなく貯蓄できると言われています。
しかし、冠婚葬祭や仕事の飲み会など、急に出費は発生するもの。そういった場合も考慮すると、生活の中で無駄な支出がないか確認・改善を行なうなど少しでも支出を減らす努力が必要不可欠です。正確な支出の状態を知ることで、少しずつでも貯蓄を増やせる生活リズムを作ることができるのです。今まで家計簿を大雑把に付けていた、という方はこの機会に正確な記載を心掛けてみましょう。それだけでも、意外な無駄が見えてくるはずです。
一ヶ月の生活の中で、食費や光熱費、日用品に教育費、交際費などさまざまな出費があります。それらの支出の見直しは、貯蓄には必要不可欠。先ほど述べたように、支出の状態を把握できていれば、減らすべき項目が見えてきます。ただ、どの支出を減らしていくのかは、生活習慣や嗜好によって異なります。支出を減らすためには、水道や電気代の節約、無駄な食費を減らすなどから始めるのがポイント。ささいな金額でも継続することで、結構な支出削減に繋がって驚くことも少なくありません。
毎月どのくらいの金額を貯蓄に充てられるかは、収入と支出のバランスが重要です。
「まずは決まった額の収入に対して、支出をできるだけ抑えて残った金額全額を貯蓄に回す。」このような考え方で貯蓄額を決める人がほとんどだと思います。
日々生活していく中で突発的にお金が必要となることは多々あります。そのような状況も見越した上で余裕を持った貯蓄額を、月初めにあらかじめ確保しておきましょう。余った金額で生活費をやり繰りすることで、確実に貯められる生活リズムが身につきます。
節約を意識した貯蓄の場合、どうしても支出を減らすことに注目しがち。たいてい、毎月のお給料は固定だからこそ、支出を見直すというのはごく自然な感覚です。しかし、ちょっと思考を変えてみましょう。支出を減らしながら、新しい収入源の確保を模索するのです。リスクが少なく、コツコツと稼げる副業なら、仕事終わりや暇な休日に取り組めます。インターネットオークションで不用なものを出品して臨時収入を得るなど、副業にはさまざまな種類があります。自分の生活スタイルに合わせた仕事を探してみましょう。こういった副業なら、貯蓄と同時に収入アップも可能です。支出を減らすことに限界を感じたら、副業による収入アップも考えちゃいましょう。
最後に、しっかり仕事に取り組んでみましょう。徹底的に仕事に打ち込んで結果を出すことで、メインの収入をアップさせるのです。例えば、仕事に役立つ資格の取得や、仕事の効率化を測ることが挙げられます。重要なポイントは、その取り組みや結果によって、会社にどれだけ利益が上がったかをアピールすることです。評価が上がって給料が増えれば、貯蓄に回せる額も増えていくはず。今できる仕事にとことん打ち込んでみるというのは、実はとても大切なことだと言えそうです。
貯蓄を増やすためには、大きな努力が必要になる場合もあります。ポイントは、日々の収支を見直すことと、副収入源を探すこと。また、貯蓄を増やす取り組みは、お金や仕事に対する意識を見直す機会となるでしょう。さらに収入も増えれば、将来の生活がきっと良いものへと変化していくはず。まずはできる範囲から始め、地道に継続していくことが重要です。