あなたは「DAP思考という言葉を知っていますか?このDAP思考はビジネスや人生においてとても重要な役割を果たすものです。
本業・副業に関わらず、ビジネスのゴールや人生のゴールの明確化はできていますか?もし、できていないのであれば、すぐにでもDAP思考を用いて目標を設定すべきでしょう。
今回は、目標の明確化に役立つ「DAP思考」について詳しくご紹介します。
DAP思考とは、達成しなければならない目標や到達しなければならないゴールを明確化し、「定義(Define)」した上で、目標を達成するためにはどうすればいいのか、課題や問題などを「分析(Analyze)」、実行に移すための具体的な「計画(Plan)」をたてる、3段階の思考方法を指します。それぞれの頭文字を取って「DAP思考」と呼ばれています。
目標設定は長期のもの、短期のものと達成までかかる時間は人それぞれだと思います。ただ、「目標」に近づく為に「分析」し、「計画」を立てることは非常に楽しいものです。目標達成の具体的なイメージはモチベーションの維持に繋がり、達成に焦点を当てた行動選択を可能にします。逆に正しい目標設定ができていない人は、ただ忙しいだけで、自身が期待する結果を出すことも難しいと言えるでしょう。特に多忙な方にとって限られた時間を有効活用するためには、具体的な目標設定と行動計画が必須と言えます。
まず、根拠と論拠によって目標(課題)を絞り込みます。「自分のビジネスは何を目指しているのか?」「自分に期待される行動は何か?」と、「目指す姿」をイメージすることから始めると、定義しやすいはずです。そして、「目指す姿」に対して「現状」を客観的にとらえましょう。この際、「資源(ヒト・モノ・カネ・時間・情報)」や「能力(知識・スキル)」、「仕事の進め方」など、項目を細かく分けると現状把握しやすいでしょう。次に、現状の問題点を抜き出しましょう。問題とは目指す姿と現状の差のこと。そしてこの問題を解決するために達成すべき目標を計算・設定します。ここまでがD(定義)になります。
効果的かつ効率的な対策を講じるためには十分な原因分析が不可欠です。原因がわからなければ、有効な対策を打てないからです。深い原因分析を行なうためのひとつの手法として「なぜ?の3乗」を意識することが挙げられます。ひとつの問題点に対して、なぜそのようになったのか原因を掘り下げていきます。問題を構成している根本的な原因が明確になれば、具体的対策を考え、リストアップします。対策の効果と実現性、そしてマイナス要因(必要な労力、時間、コストなど)を比較・検討し、優先順位を決めましょう。
対策と優先順位が明確になれば、いよいよ実行計画を策定する段階に入ります。すでに対策立案の時点でさまざまな制約条件を考慮していますが、さらに具体的な日時まで落とし込んだ計画を策定してみましょう。それぞれの目標達成から逆算しスケジュールに、必要な行動を細かく割り振ります。実行に当たってはさまざまな障害が発生することを想定して、ある程度の余裕を持たせておくことがポイントです。
ビジネスにおける課題の性質によってDAP思考の活用にもいくつかの種類に分かれます。考えられるパターンとそれに対するDAP思考をご紹介します。
D:問題の深刻度によって解決すべき優先順位を設定する。問題が十分に解決した状態を目標として定義。
A:問題を発生させている要因をリストアップし、さらにその原因を深堀りし、解決のための行動案を作成する。
P:問題解決までの行動を具体的なスケジュールに落とし込む。
D:現状の状態を考慮し、優先順位の高い目標を割り出す。
A:達成を阻害する要因をリストアップし、解決手段を立案する。
P:目標達成から逆算し、スケジュールに行動計画を割り振る。
D:理想となる状態のイメージを作成する
A:理想に近づくための課題を抽出し、実現するための要素をリストアップ。なぜ現状で実現できていないのか、客観的で本質的な要因を割り出す。最適化するための行動を立案する。
P:問題解決までの行動を具体的なスケジュールに落とし込む。
目標、分析、計画。この3つを意識することは、ビジネスの成功においてDAP思考をおこなうことは非常に重要だと言えます。人生は長いようでとても短いもの。無駄な時間を過ごさないためにも、あらかじめゴールを明確にしておくことで、ビジネスにおける成長がスムーズになるでしょう。