インターネットが発達したことにより、副業の種類も非常に多様化しています。遠く離れた人にもメールやチャットで仕事の依頼が可能になりました。2010年ごろ以降、「クラウドソージング」という仕事形式の知名度が高まりつつあります。今回は、クラウドソージングでライターとして、月20万円以上稼ぐ方法について、より具体的にご紹介していきます。
クラウドソージングは、普通なら専門家に依頼していた仕事を、不特定多数の人に発注できる仕組み。「ランサーズ」や「クラウドワークス」「ウーマン&クラウド」といったサービスが有名ですね。通常よりも安い金額で依頼できるため、費用削減の一環として非常に多くの会社が活用しています。また、仕事をしたい人は、掲示板のような仕事募集の中からやりたい仕事を見つけて応募し、採用されることで仕事を獲得できます。自分の技術力や時間に合った仕事を選べるため、副業としても高い人気があります。
これから副業としてクラウドソージングを始める方に、ぜひおすすめしたいのが、ライターとしての文章作成。理由として、インターネット環境とパソコンがあればすぐに仕事可能であることと、仕事を始めるにあたって、専門的知識や資格が必要ないことが挙げられます。
また、クラウドライターとして意識するポイントは、以下の3点です。
・文章の質が高い
・指定された文章量をこなせる
・納期をきっちり守る
あとは、クライアントから提示されたテーマやお題に沿って、調査が必要であれば、インターネットなどを使い、情報を集めながら文章を作成していきます。仕事によってはクライアントから校正や指摘などのチェックを受けられるため、文章能力を鍛えることにも繋がります。最初は単価の低い仕事しかもらえず、収入が低い状態が続くかもしれません。しかし、諦めずにコツコツと続け、実績と評価を積み重ねるようにしましょう。ポイントは、自分が詳しい、興味があるジャンルの仕事を繰り返すこと。あらかじめ知識があるテーマなら、文章をスムーズに書けるうえに、調べる手間も少なく済むので、単価が低くても本数をこなすことができます。
クラウドソージングでの記事作成の報酬は、およそ1件当たり数千円の場合がほとんどです。ライターへの報酬の計算方法として、「文字単価」と呼ばれるものがあります。文字通り、作った記事1文字あたり、いくら払いますよというもの。例えば、1000文字で文字単価1円の仕事をした場合、報酬は1000円になります。
相場の例として、記事の数をこなす必要がある、比較的難易度の低い「SEO記事」の場合は文字単価0.4円~1.2円程度。よほど誤字脱字が酷いなど問題が無ければ、仕事を取るのは難しくないでしょう。また、ある程度の文章能力や専門的知識が求められる仕事は、文字単価2円~4円程度で募集しています。さらに、文字単価が5円以上の仕事は、実務経験があるプロ級のライター向けで、非常に高い文章力が求められます。
初心者としてクラウドライターを目指す方は、まずは文字単価~1円の仕事で実績を作りながら文章能力を鍛え、徐々に文字単価2円以上の仕事が取れるように目指しましょう。このレベルに到達すれば、1000文字の記事を1日2~3本納品できるようになれば、1ヵ月で10万円稼げるようになります。もっと文字単価の高い仕事を目指すなら、ひたすら記事の品質を高くする必要があります。文字単価3円以上の仕事は、募集した際のクライアントからの選定条件も厳しく、仕事自体の難易度も高くなる傾向にあります。
クラウドライターとして、安定した報酬を目指すなら、1件当たり10件~15件など、なるべく同じテーマでまとまった仕事に応募しましょう。その分調査に掛ける時間や手間が省けますし、テーマに慣れてくるにつれて記事の作成スピードも速くなるからです。ある程度仕事がこなせるようになったら、継続的に仕事を依頼してくれるクライアントを見つけましょう。探すコツは、募集文のタイトルや詳細文に、「継続依頼あり」と書かれた仕事を取ること。その仕事で「今後もこのライターを使いたい」と思ってもらえるように、高品質な記事を納品できるように頑張ってみましょう。上手くいけば、自分から仕事を探さなくても案件が舞い込んでくる、売れっ子クラウドライターへの道が一歩近づくでしょう。
クラウドライターは、文章力を鍛えながら稼げるお仕事ということが、ご理解いただけたでしょうか。継続的に仕事を依頼されるようなライターになれば、プロのWebライターとして独立することも夢ではありません。しかし、文章力を上げて高単価の仕事を取れるようになるまでは、それなりの努力や時間が必要になることを忘れないようにしましょう。