「若いうちの苦労は買ってでもしろ!」とよく耳にします。特に20代の青年に対してよく言われる言葉です。20代の人たちにとっては「いい大人たちがまた言っているよ」と思うかもしれませんが、実はこの言葉にはビジネスの真理が含まれています。なぜ、若いうちには苦労をした方がいいのか、その理由を5つ、順を追って説明していきたいと思います。楽をしたい楽をしたいと思っている20代のみなさん、そう考えていない他の若者にどんどん差をつけられていく可能性があります。
例えばあなたが何かしらの投資に手を出したとしましょう。20代のうちにできる投資の場合、投資の額もたかが知れています。万が一、その投資が失敗して負債ができたとしましょう。それでも、投資額が少なければそんなにリスクになるとはいえません。これが50歳になって、一世一代の大博打に出て失敗したとなると離婚や破産などのリスクが付きまといます。なにより、信頼が失われるという点が非常にまずいでしょう。お金で信頼を買うことはできませんが、お金で信頼を失うことは簡単にできてしまいます。若いうちの場合と歳をとってからの勝負には大きな差ができてしまいますので、そのあたりをしっかりと考えておくべきでしょう。
若いということはそれだけで大きな価値があります。どういった価値があるかというと、体力があること、やる気があること、勢いがあることの三点です。多少なら無理もききますし、例え失敗したとしてももう一度繰り返し挑戦できます。再挑戦する体力もやる気もあるということですね。これが歳を重ねてくるとなかなか難しくなってきます。これは20代のみなさんにはスグには理解されにくいことかもしれませんが、特に体力が落ちてくると、できないことが多くなります。そうならないようにしっかりと体力気力のあるうちにビジネスで何度も失敗するようにしてみてください。
失敗は成功のもと、などという言葉があるくらい、成功するために失敗は必要です。その失敗の数が多ければ多いほど、成功に向けて現実的にできること、できないことの線引きができます。失敗から学べることは多くありますし、なにより失敗するよりも恐ろしい「行動しない」というクセがつかなくなりますので、それが何よりもメリットであると言っていいでしょう。もちろん、失敗しないに越したことはありません。しかし、失敗を失敗のままで終わらせるのか、それとも失敗の壁を超えて成功に導いていくのかはアナタ次第です。
若いうちに失敗することで確かにしんどいこともあるかもしれません、つらいこともあるかもしれません。しかし、その体験は必ず将来に活きてきます。将来にとって必ず価値のあるものに変化します。行動ができるということは才能の一つです。その結果が失敗であったとしても、行動できるという才能があれば何度でも挑戦できます。一番おそろしいことは、失敗を恐れて行動しなくなる人間になってしまうことです。こんな人間は何も達成できません。失敗するリスクがあったとしてもとにかくやってみて大いに失敗し悔しがってみてください。その時間は必ずや将来のあなたにとって糧となるでしょう。
20代にやってしまった失敗。しかし、失敗をしたということはチャレンジをしい、何かしらの投資をし、行動をした動かぬ証拠です。これができるのとできないのとでは、将来同じ20代でも全く違う世界が見えるはずです。汗を流して行動をしたことには大きな価値があります。そしてそれは必ず自分の血肉となって将来役に立ちます。将来的に投資で成功したい、ビッグビジネスを興したい、お金持ちになりたいなどの希望を持っている人もいるでしょう。そんな人たちにもこの行動はうそをつかずに答えてくれるはずです。
以上、若いうちに失敗することのメリットを5つ紹介してきました。若いうちはなかなか自分でこういった点に気づかないのが難点です。おそらく、今この記事を見ている若い世代の人も同じことを思っているのではないでしょうか?「チャレンジとか面倒くさい」と思うのか「いや、オレはそもそも失敗しない!」と思うかでも、これから先の激動の時代を生き抜いていけるかどうかの指標になると言ってもいいでしょう。とにかく、若いうちの失敗はまだ許されます。これが40代、50代になってくるとそんなことも許されない余裕のない世代に突入することになってしまいます。その理由は簡単で、歳を重ねてくると守るべきものがいくつも出てくるからです。若いうちはまだそれが少ないため、本当に自分自身のために好きなことに打ち込めます。多少の傷を恐れていてはいけません。周りが許してくれるうちに、何度もチャレンジして何度も怒られてください。その経験が必ずあなたの将来にとって役に立つはずです。