世界で3000万部以上売れているベストセラー『金持ち父さん、貧乏父さん』という本をご存じでしょうか?タイトルのとおり、お金持ちの男性と貧乏な男性の違いを記しつつ、金持ち父さんが「なぜ金持ちなのか?」という点について書かれています。著者でもある公認会計士のロバート・キヨサキ氏はこの本のなかでさまざまな「お金持ちになる方法」を説いています。同じようにここでは、「お金持ちになるために必要なこと」を説いていきたいと思います。
お金持ちになるために必要なこと。まずひとつめは「ビジョン」です。「ビジョン」とは、将来はどのように成長していたいか、どんな風に成功していたいかなど、いわゆる自分の未来像のことを指します。たとえば、会社全体の未来像ならば経営ビジョン、組織ならば組織ビジョンなど。そして自分の将来像ならばキャリアビジョン、自己成長ビジョンなどと言われます。大切なのはこの、自分のビジョンです。いかにより良い未来を見とおして、いかにそれを自分のキャリアビジョンとしてきちんと立てられるか。そしてそのキャリアビジョンを得るために、何をすべきかをきちんと理解しておくことが必要なのです。
お金持ちになるには「勇気」を持つことも必要です。たとえば、新しいことを始めるときは誰でも「怖い」という気持ちがあると思います。いま自分が居る場所の居心地の良さや、安心感を逃すのが怖く、環境が変わるのも怖い。そんな恐怖心からか、新しいことに手を出すのが怖いという人もいるでしょう。しかし、お金持ちになるためには、今の恵まれていない状況から抜け出すには、恐怖心に負けずに一歩踏み出す勇気が必要です。今のままでお金持ちになれないのですから、今の生活を変えるしかないのです。新しい世界での大きな成功は、勇気を出して、新しい道を切り開いた人にしか手に入れることはできないのです。自分が「これだ」と決めたら、まわりに反対をされようとも果敢にチャレンジする勇気を持ちましょう。
「型にはまらない」「人と違う視点」「定説を打ち破る思考力」なども、お金持ちになるには必要な能力と言えます。ありきたりな提案やアイデアでは、人よりお金持ちになることはできません。創造力は生まれつき持っている人もいますが、さまざまな経験を積みながら養うこともできます。たとえば目標に向かって努力する途中で失敗した場合や、間違いを犯してしまったとき、なぜうまくいかなかったのかを考えられます。大切なのは「間違いから何を学ぶか」ということ。成功している人々は、間違いや失敗から学び、そして自分なりに考えて、新しいやり方や方法を編み出して前進し続けています。今うまくいっていないからといって、くじける必要はありません。うまくいかなかったことを振り返り、反省をして、なぜうまくいかなかったのかを考える。そうやって学びを得ることで、大きな成功を掴めるようになるのです。
お金持ちになって成功する人は「不屈の精神」を持ち合わせています。失敗にくじけない力、周囲からの批判や反対に耐える力、そして目的を果たすために何度でも立ち上がる力、そんな強い意志と力を持っているからこそ、成功できるのです。一度も失敗せずに、誰からも反対をされずに、成功した人間はいません。ときには自分の心の声が、「もうやめよう」とネガティブな考えをささやくこともあります。そんな時でも強い信念をもって、自分を信じて行動をすることが大切です。成功者は、たとえ失敗したとしても、そこから学んで、成功するまで何度でも負けずにチャレンジし続けます。その「不屈の精神」があってこそ、成功を収められるのです。
お金持ちになるために必要なこと、最後は「忍耐力」です。上記でも書いたとおり、成功するためには、諦めずに何度でもチャレンジすることが必要です。失敗しても努力をし続けることが大切です。また、お金持ちになりたいなら、お金の稼ぎ方や増やし方についてきちんと学び、時間をかけて投資をすることも必要でしょう。「手っ取り早くお金を稼ぎたい」とか「今すぐにもうけたい」などというふうに考えるのは失敗のもとです。そんなに簡単に、すぐにお金を稼げるのならば誰しもが実践しています。手短に成功する秘訣などありません。恵まれない時代が続いても耐えて諦めずに挑み続ける。不遇の時代にどれだけ耐えられるか?最後は忍耐力がものを言うのです。
必要以上に難しく考える必要はありません。上記の5つを意識しながら一歩踏み出してみましょう。そうすれば考えや行動もおのずと変わってくるはずです。軍資金がない?大丈夫です。今、あなたがお金をいくら持っているかはまったく関係ありません。今、何をするかが問題、今から取り組むことであなたの将来が創られるからです。お金について楽しく学び、新しい道について楽しく計画し、そして新しい世界に踏み出してみましょう。