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ワークライフバランスは「オン・オフ」ではなく「ハイ&ロー」を意識する

バランス

仕事とプライベートを切り替えることを「オン、オフをつける」という言葉を使いますよね。しかし、次世代企業家の登竜門である『モーニングピッチ』の発起人として知られる斎藤祐馬氏は、著書『一生を賭ける仕事の見つけ方』のなかで、仕事は「オン・オフ」ではなく「ハイ&ロー」を意識すべき、という新たなワークライフバランスを提案しました。ビジネスマンとして自身の「覚悟」を磨き、強い達成力を養うためのキーワードとなる、「マインド」「Jカーブ」「熱量」。企業家として成功した彼の考え方をこれらのワードから紐解いていきましょう。これらの要素は、本業のビジネスだけではなく、副業を成功させる上でも大いに役立ちます。

マインドとは

自分の人生は、他の誰にも代わることのできない、自分だけの人生です。人生のなかで自分に与えられたミッションが形になっていくのを見るのは、何にも代え難い喜びですが、そのぶん苦労が伴う場合もあります。その苦労を受け止め、ときに受け流し、そして乗り越えていく「覚悟」や「心構え」がなければ、自分のミッションを歩みつづけることは難しい。ミッション志向の人生には、それなりの覚悟が必要とされます。その覚悟や心構えのことを、斎藤祐馬氏は「マインド」と呼んでいます。このマインドをさらに言い換えると「メンタルタフネス(心の強さ)」。つまり自分の人生において何か目標を達成するには、何事にも負けない「マインド(強いメンタル)」が必要だということなのです。

成功への壁とJカーブ

つぎに、ベンチャービジネスの業界では、「Jカーブ」という言葉が知られています。苦しい時期を乗り越えられた企業だけが、その後の成功へのスタートラインに立てるという考え方です。その道のりをグラフに見立てた形から「Jカーブ」と呼ばれています。
「産みの苦しみ」という言葉に例えられるように、新たな事業を始めるには、乗り越えるべき壁(ここではむしろ谷)が現れます。会社や事業を立ち上げて、すぐに軌道に乗るのは極めて稀なこと。多くの企業も、ねばり強く耐え忍ぶ時期を経験することになります。
その苦しい時期を乗り越えられるかが、会社が生き残れるかどうかの最初の関門と言えるでしょう。この考え方は、個人にも当てはめられるのではないでしょうか。新たなチャレンジをするとき、必ず「壁」に直面することになります。しかし、目標達成が最初からうまくいくことは稀だ、ここを超えてこそ、成功に繋がると意識しておけば、たとえ困難に直面したとしても、慌てふためくことも、ましてや諦めるなんてこともありません。苦しみを覚悟しておくことが、苦しみを乗り越えるカギとなる。それが、強いマインドを持つことにも繋がっていくのです。

マインドをどのように強く保つのか

強いマインドを保つためには「熱量」、つまり熱意や意欲が必要です。斎藤祐馬氏は、その熱量を保つためのふたつの「マインドの磨き方」を提唱しています。
ひとつは、熱量の高い人と出会うこと。熱量はずっと保ち続けられるものではありません。高い壁や、苦しい現実にぶつかってばかりだと、自身の熱量もいつかは枯れ果ててしまいます。「熱量」は例えるなら暖炉の火と同じ。暖炉の火を絶やさぬよう薪をくべるように、自身の熱意の源となるものを与え続けねばなりません。「熱量」の高い人とのコミュニケーションは、自身の熱をまた再燃させてくれるのです。
もうひとつが、自身のネットワークやチームの仲間と積極的に交流すること。同じ目標を掲げる仲間たちと、自らの「熱量」を共有することで、弱まりかけた闘志を再度大きくすることが可能です。会社の同僚やライバルでも、同じように高みを目指す人と触れ合うことでもパワーをもらうことができるのではないでしょうか。

「オン・オフ」ではなく「ハイ&ロー」の熱量で生きる

最後に、表題にもなっている「ハイ&ロー」についてご紹介します。「ワークライフバランス」という言葉は、仕事の時間(ワーク)と仕事をしていない生活の時間(ライフ)をはっきりと分けつつ、両方のバランスを考えながら生活していく、という考え方です。
よく言われる仕事の「オン・オフ」もそれと同じですね。しかし、目標を持って積極的に前に進み続ける人生において、仕事と私生活を分ける考え方は本当に必要でしょうか?
何が何でも成功したい、というミッション志向で生きた場合、「オフ」といえる時間は存在しません。なぜなら、24時間365日すべてが自分の人生なのですから、限られた時間を目標達成に向けてどれだけ有効に使えるかが重要だからです。
例えば仕事がお休みの日でも、ついつい自分の仕事に関係のある事柄に目を向けたりしてしまいますよね。それと同じことです。とはいえ、24時間ずっと「仕事モード」でいるのは、肉体的にも精神的にも不可能なため、適度な休みやリフレッシュは必要です。
そこで、休んでいる間もスイッチを完全に「オフ」にするのではなく、少しテンションを低くする「ロー」の状態が有効なのです。「ロー」の時は、リラックスしながら、目標達成に必要な知識の習得などをマイペースに進めてみる。休息しながら、意識はしっかりとミッション達成に向いている。これだけでも、かなり時間を有効活用できているはずです。
「オン・オフ」ではなく「ハイ&ロー」で生きる。これこそが、目標を達成させるために必要な考え方なのです。

まとめ

「お金を稼ぎたい」「出世したい」「独立したい」そう考えるなら「ワークライフバランス」なんて意識している暇なんてありません。いえ、意識する必要がないのです。ワークもライフ、ライフもワーク、すべてを一体化させて目標達成を目指すことが、あなたの人生を成功に導きます。その上で、今回ご紹介した「ハイ&ロー」は、時間の有効活用に役立つと言えるでしょう。

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